1959年兵庫県生まれ、関西学院大学法学部卒。
サントリーで営業畑を中心に43年間勤務し、全国最下位支店をわずか1年半以内に3か所全国No.1に引き上げるなど、常に個人・チーム・支店の予算を達成し続けた営業組織改革の実践者。Sales Spark代表。
大学時代、テニス部でレギュラーとして出場した試合で敗北し、
創部以来初の2部リーグ降格を経験。「あれだけ練習したのに」
という悔しさよりも、自分が受け身だったことへの情けなさに
気づき、「絶対に自分が主体となって勝つ」と決意。猛練習を
重ね、主将として1部リーグ復帰を果たした経験が「自分で考え、
判断し、実行する」姿勢の原点となる。個人としても関西学生
ベスト4という成果を収め、1982年に人気企業だったサントリー
に入社。
入社後も、酒類業界では異端とされたディスカウントストア担当を任され、前例のない挑戦に取り組む。
条件交渉だけでなく、店頭動線分析・販促提案・試飲販売の研修確認など、現場に徹底的に向き合い前年比50%、100%成長を実現。この成功を機にマネージャーに昇格し、赴任した仙台・京都・神戸の各地で「仕組み化」と「権限委譲(信頼)」を武器に、低迷していた支店を次々と全国TOPに導いた。
特に重視したのは「メンバーが自分で考え、自立自走する仕組み」。仙台では条件交渉のルール化と店頭活性化セミナーで全国No.1、京都では若手に戦略を徹底指導し売上倍増、神戸ではダブル責任制を導入し半年で全国TOPへと躍進。手間を惜しまない育成と、仕組みで再現性を持たせることを信念とし、43年間で培ったノウハウはチームの文化としても根付いた。
現在は「Sales Spark」を立ち上げ、定量目標の達成に悩む企業へ向けて、自立自走組織づくりと仕組み化の支援を行う。失敗と挑戦を繰り返しながら築いた「絶対に予算を達成するルート営業の仕組み化」は、誰でも再現可能であり、「数字は人の成長から生まれる」という信念に基づく。
順風満帆からの挫折、自分の力で切り拓いた復活劇。そして、個人・チーム・支店の予算をすべて110%以上で達成してきた経験を余すところなく伝えるのが本書である。困難に直面するすべての営業担当者・管理職に「主体性を取り戻し、最高の成果を生み出す」ヒントを届けたいと願っている。